【男性不妊】精子欠乏がわかった体験談|血液検査から手術決断まで

不妊治療

血液検査からすべてが始まった

妻と一緒に産婦人科を訪れたとき、軽い気持ちで受けた血液検査が、無精子症の可能性を示す結果となりました。
そこから、不妊治療専門クリニックでの詳しい検査を経て、精子を採取するための手術を決意するまでの流れをお教えします。

検査を受けることで道が開ける

男性不妊の原因は、ホルモン値や精子の通り道に問題があるケースも多く、見た目や自覚症状だけでは判断できません。
検査を受けて「知る」ことが、最も早く、確実に前進できる方法です。

特に男性側の検査は敬遠されがちですが、血液検査・超音波検査・精液検査を通して、自分の体の状態を正しく理解することが大事。余計な遠回りに見えた道が、正しい最短の道だったりもするんです。

僕が実際に体験した流れ

① 産婦人科での血液検査

妻が通っていた産婦人科で、医師から「ご主人も検査してみては?」と提案され、血液検査を受けることに。
結果、ホルモン値が無精子症の典型的な数値であることがわかり、専門クリニックを紹介されました。
ただ、専門のクリニックは車で2時間以上かかる距離にしかなく、仕事は一日休みを取らないと受診できないのが大変でした。

② 不妊治療専門クリックでの再検査

  1. 血液検査:ホルモン(FSH・LH・テストステロンなど)を再確認
  2. 超音波検査:精巣や精管の状態を確認
  3. 精液検査:精子が極少数しか確認されず、やはり無精子症と判断

専門のクリニックでは、また血液検査から。やはりホルモン値無精子症の数値を示しているとのことで、無精子症はほぼ確実・・・と思っていました。


その後、超音波検査で精巣の状態を確認。右の精巣がダメージを受けており、ほぼ機能していないことがわかりました。医師から過去に高熱を出したことが無いか聞かれ、思い出したのは20代半ばころにインフルエンザで41℃の高熱を出したこと。それがどうやら精巣にダメージを負わせた原因だったようです。

最後に、本当に精子が作られていないか精液検査を受けることに。漫画喫茶の個室のような部屋に案内されそこで採精しました。どんな環境か不安でしたが、プライバシーがしっかりと守られ、配慮が行き届いている印象でしたよ。
結果は「数は少ないが活動している。まだ可能性はある」とのことでした。つまりわたしは無精子症ではなく、精子が極端に少ない、精子欠乏だったのです。
健康な身体でなかったことは残念でしたが、それでも希望がつながった瞬間でしたね。

③ 医師の説明と手術の決断

医師からは、「今は活動している精子が認められますが、数がとても少ない。いつ本当に無精子になってしまうかわかりません。すぐにでも精巣内から精子を採取する手術(TESE)を受けることをおすすめします。」と提案されました。
一瞬悩みましたが、すぐに「お願いします」と即決。覚悟を決めました。

男性も検査を受けることが妊活の第一歩

「男性不妊は人ごとじゃない」と気づいた瞬間でした。
担当してくれた医師も、「通常の精液採取でもできるかも」なんて曖昧なことは言わず、「手術の方が可能性が高いです」とハッキリ伝えてくれたことも、手術を受ける後押しをしてくれたので、とても感謝しています。
恥ずかしさや不安を乗り越えて、検査を受けること。それが夫婦で妊活に向き合う第一歩です。

僕自身、検査を通して現実を知り、そして前に進む選択ができたと心から感じています。


追記:自宅で採精する場合

ちなみに、自宅から病院が近い場合は、自宅で採精し病院まで持参することも可能です。
その際は専用の採精容器に入れ、温度を20℃~25℃に保ち2時間以内に病院まで持ち込んで下さい。
容器はちゃんと滅菌された容器を使用してくださいね。

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